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【ki-kiru】第2回:加工することで見えてくる木が歩んできた半生

【ki-kiru】第2回:加工することで見えてくる木が歩んできた半生

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阿部
依頼ではなく自分主導で作る物については、面白いと思う感覚に従って素材選びなどを行うというお話がありましたが、それって感覚的には〝商品〟というよりも〝作品〟という意識が強いんですかね?
斗沢さん
芸術作品のように題名をつけたりすることはないんですけど、こういう節とかがあるから天然の素材なわけで、そこを使わないで廃棄したりすることが、何ていうのかなもったいないっていうか、せっかく良い部分なのになって感覚は強くありますね。
阿部
生き様を尊重した作り方というか。
斗沢さん
そうですね。このボウルに関していえば、丸太のまんまからじゃないと作れないんですよ。

 

 

阿部
これって、丸太から切り出してるんですか?
じん
へーそうなんだ! これが年輪で上から見た状態ってことか。
斗沢さん
いや、向きでいえば、これは横から見た状態です。なので、同じように見えると思うけど、これは年輪ではないんですよ。
阿部
言われてみれば、確かに年輪ってこんなに楕円形じゃないですよね。木の幹の形にもよるだろうけど、もっと正円に近いというか。だけど、横から見た状態ってどういうことですか?
斗沢さん
これは、まず丸太を半分に切って、木をかまぼこ状にするんです。それをくり抜いていくと、木の外側にあたる白太の部分が繋がる形状になるんですよ。
阿部
なるほど! つまり、ボウルの底の部分が木の中心部で、縁の部分が外側ってことですか。木の中心部に向かって彫り進めることで、底の部分が赤身で、縁の部分に白太の層ができるってことですね。
斗沢さん
そうです。かまぼこ状からくり抜くことで、白太の部分が全周に、こうやって広く出てくるんです。だから、板状の木材からだと、これは作れないんです。
阿部
はぁー、そういうことなんですね。

 

 

斗沢さん
横から見ると緩やかに湾曲したラインになってるんだけど、これは僕が作ったというよりも、木目に従ってくり抜くことでこうなるんです。だから、ちょっと奇を衒ったような形になってるけど、実はそんなに手は加えてないんですよ。
阿部
言い方を変えると、削り出すまではどういう表情になるかわからないってことですよね?
斗沢さん
うん、その時はね。今はもう何個か作ってるので、だいたい狙い通りになってくるけど。でも削ってくうちに色んなものが出てくるってことはありますね。
阿部
そうですよね。木の中心部にある節が、どうなってるとかっていうのは削っていかなきゃわからないですもんね。
斗沢さん
この節に関しては、もう木の外側、丸太の樹皮の方に露出してたんで、ここら辺にくるだろうなってのはわかったけど、彫っていく途中で、昔細い木だった頃に折れた枝の跡とかが出てくることもあったりして。
阿部
小さい頃に転んでつくった傷みたいな。
斗沢さん
そうそう。丸太の状態では綺麗だけど、半分に切った時に思わぬものが現れるとか、削っていって最後の方に何かが出てくるってことはよくあります。
阿部
素材自体に物語があるというのは、木ならではの個性かもしれませんね。

 

 

—> 第3回:「技術習得に必要なのは時間ではなく、トライアンドエラーを繰り返した数」

 
 

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