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【ki-kiru】第6回:〝所有者探し〟から始まる原木の入手手順

【ki-kiru】第6回:〝所有者探し〟から始まる原木の入手手順

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阿部
原木を切って材料にする時って、どういう手順を踏むんですか? まず、生えている状態の木を買うってことですか?
斗沢さん
買う場合とね、あげるって言う場合があって。自分で処理できないから、持って行って欲しいって人もいたりね。
阿部
へぇー。あると邪魔だから、伐っちゃいたいって人がいるってことですか?
斗沢さん
健全に立ってる場合は残しておくことが多いんだけど、倒木とかは伐ってくれっていう依頼が先で、欲しかったらやるぞってケースが多いかな。
阿部
じゃあ、商品を作る為に木を伐るっていう流れではないんですか?
斗沢さん
うん、自分で伐る場合は。だけど、自分が欲しいなって思う木がある場合は、所有者を探して交渉する。町有林だと、役場に問い合わせたりして。
阿部
はぁー。いい木を見つけたら、所有者を探して、譲って欲しいという交渉をするわけですか。
斗沢さん
そうなんです。倒れててもそうだし、流木もそうです。
阿部
木を手に入れる手順って始めて知りました。
斗沢さん
去年は台風があったから、この辺りでものすごくたくさんの木が倒れたんですよ。それらの木は商品価値が低かったり、とにかく一気に解決したいってことで、全部パルプにするって話になってて。
阿部
紙を作るための素材にすると。
斗沢さん
うん。それってつまり、木を粉砕するってことなんだけど、倒木に関わっている林業業者の人たちの中には、木のことをすごくわかってる人がいて、「こんなにいい木なのに、これをパルプにするんじゃ、木が可哀想だ。パルプの値段で売るから、あんたいらんか?」とかって話になって。そういうこともありますね。

 

 

阿部
斗沢さんがki-kiruで使っている木材は、ほぼ地元の木なんですか?
斗沢さん
今はそうですね。創業当時は材料がなかったんで、材木屋さんから仕入れたりしてたけど。
阿部
冬場も、木材って手に入るんですか?
斗沢さん
木を伐るのはね、秋とか、寒くなってからの方がいいんですね。
阿部
なぜなんですか?
斗沢さん
伐ったらしばらく枝葉をつけた状態で、山の中で葉枯らし乾燥っていうのをするんですよ。これをすることで、葉っぱから水分が抜けていって、いい素材になるんです。表面だけ乾燥させると、体積差が出てきて木が割れちゃうから、葉っぱをつけた状態で内側から乾燥させるの。
阿部
はい、はい。
斗沢さん
その山で寝かせるって行程を、暖かい時期にやると木の内側にどんどん菌が入り込んで、今度は腐っちゃう。だから、寒くなってから伐った方がいい木材になるんですよ。
阿部
なるほどー。
斗沢さん
中でも、新月になる日に倒すのが一番いい。
阿部
えー! 何でですか? スピリチュアル的な話ではなく?
斗沢さん
昔っからね、木の天然乾燥にはものすごいノウハウが必要で、ちゃんとやればいい材料になるんです。新月になる日に伐るってのも、そのノウハウのひとつで。
じん
新月…何があるんだろう。
阿部
考えられるとしたら潮の満ち引きに関係することですかね? 水分とか。
斗沢さん
木の乾燥のことを調べていくと、詳しく解説されているところでは、必ず新月の日に伐るのが一番いいって書かれてるんです。まぁ、昔から木を伐る仕事の人はいたから、年中伐ってたと思うんだけど、その中でも新月になる日に倒した木が一番いい素材になるっていうデータの蓄積があったんだろうね。
阿部
はぁー、面白い話ですね。
斗沢さん
それで、ある程度乾かした木を山から下ろして、2月とか3月に製材するんですよ。
阿部
製材っていうのは、冬場の仕事なんですね。
斗沢さん
重機がない頃は運搬も人間の手でやってたから、山で倒した木を移動させるのに雪が積もってないと難しかったってのもあるみたいですけどね。
阿部
なるほど! 原木を滑らせて。
斗沢さん
馬が引っ張って、下まで降ろしてたんですって。
阿部
それも、この土地ならではの知恵ですね。

 

 

—> 第7回:作る物の制限を設けないというクラフトマンシップ

 
 

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