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【ki-kiru】第7回:作る物の制限を設けないというクラフトマンシップ

【ki-kiru】第7回:作る物の制限を設けないというクラフトマンシップ

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阿部
今、メインで作られているのは、ウッドボウルとか器類なんですか?
斗沢さん
こういうのも作ってるし、あとはカッティングボードとか、スプーンみたいな小物も作ってるけど、メインっていうのは特に決めていなくて。自分で工房を立ち上げた時から、「これは作らない」っていうのはなるべく決めないでおこうと思ってて。
阿部
制限を設けず、フレキシブルにもの作りをしようってことですか?
斗沢さん
スプーンみたいな小物って、可愛らしいし、一般ウケするだろうなってイメージはあったんだけど、木工家として認めてもらうためには、こういうのばっかり作っててもダメだなって思って。最初は、テーブルとかキャビネットとかの指物(さしもの)だったり、今は廃れてしまった伝統工芸みたいなことをやっていこうと思ってたんだけど、そういう制限を設けると仕事として成立させるのは難しいんですよね。
阿部
そうですよね。
斗沢さん
だから、「これは作らない」というような制限は設けずにやってます。
阿部
じゃあ、依頼に合わせて様々なものを作っているという。
斗沢さん
うん、今はそうですね。そもそも商品の標準化とかってことに疑問を感じて、この仕事を始めたので、〝素性の知れない木〟を使って大量生産って方向には流れるのはね。本当は1点ものばかり作っていられれば、自分の気持ちに嘘がないというか、精神的には健全なんですけど、そこと仕事として成立させることのバランスは難しいですよね。
阿部
〝素性の知れない木〟かぁ。それって、斗沢さんの木との向き合い方を象徴するような言葉ですね。

 

 

斗沢さん
〝素性〟の話でいうと、これなんか神代(じんだい)って言われている木なんだけど。
阿部
ジンダイ?

 

 

斗沢さん
ええ。火山の噴火や洪水で、地中に1000年も埋まっていた木。

 
一同: えー!!
 

斗沢さん
土の中にある鉄分とか、そういうった物の成分と、木のタンニンが反応して長い時間をかけてこういう色に染まっていくんだけど。
じん
これって、色を塗ってるんじゃなくて、木自体の色ってことなんですか?
斗沢さん
そう、これはクルミの木なんだけど、徐々に染まっていって、中まで全部この色になるまでに1000年はかかるって言われてる。
阿部
すごい話ですね、それ。
斗沢さん
地中から出てきた木は〝埋れ木〟って呼ばれるんだけど、中まで全部色がついてる物は1000年以上経ってる木だろうから、神の代って書いて神代って呼ぶの。
阿部
木って、千年とか経っても、経年劣化しないんですか?
斗沢さん
いや、する。
阿部
ですよね。でも、これはすごくキレイだし、1000年前の木っていわれても全然ピンとこないっていうか。
斗沢さん
なぜ古く腐らないで残ってるかっていうと、酸素に触れてないし、紫外線にもさらされてないから。
阿部
なるほど。土に埋まってたからか。
斗沢さん
こういうのは規格の形じゃないから、一点ものしか作れない素材なんだけど。
阿部
いやぁ、木の中にもすごい〝素性〟を持った物があるんですね。

 

 

—> 第8回:木を伐る職人が考える、自然との向き合い方

 
 

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